あの日君に恋をして 胸の中が踊りだす

やっぱりアイドルが好き!

親子そろって初めて担降りをした話

 

 

 私がV6ファミリークラブに入会し、「好きなアーティスト」の項目に、迷いなく「岡田准一」と記入できていたのは数週間である。

 前の記事の最後でも少し触れたが、今現在は「長野博」と記入している。

 

 

fuji0119.hatenablog.com

 

 

 そう、俗に言う「担降り」を早々と経験したのである。

 

 ジャニーズ初心者の私は、そもそも「担降り」というものが何なのか分からなかった。

 

アイドルファン(主にジャニーズのファン)が、最も熱心に応援しているメンバー(担当、自担)のファンであることを辞めること。多くは、より好きなメンバーが現れたことにより、そちらにリソースを振り向けたいためであり、ジャニーズファンそのものを辞めるわけではない。つまり、自担を変更するといった意味に使われることが多い。(はてなキーワード より)

 

 「担降り」という文化は、ジャニーズのファンの間で盛んらしい。オカダさんを好きになり、V6ファミリークラブに入会した私は、「あの時」、「岡田准一」から「長野博」へ人生初の小さな担降りを経験していたのだ。たった数週間でも大きな葛藤があった。これが年単位になったらと想像するとジャニーズファンの偉大さを痛感した。

 

 さて、「あの時」について書きたいと思う。

 あの日も、日課のように、乙女ゲーム大好き芸人の私にとって、神からの贈物に等しいV6と恋愛を楽しめるゲームである「ラブセン」をプレイしていた。准くん(ゲーム内での呼び方で雰囲気をだします)と思いが通じ合い、だんだんと甘い雰囲気になってきた頃合である。

 就寝前のお仕事(ゲーム内でのスタミナ消費)も終え、夢の中で会おうね♡と准くんへ告げた私は眠りについた。そして私はその日夢を見た。しかし、夢の中で私を待っていてくれたのは、准くんではなかった。

私を抱きとめ、優しい笑みを向け、頭を撫でてくれたのは、長野博さんだった。長野さんの胸元に寄りかかり少しはやくなっているであろう長野さんの胸の鼓動を聞いた。夢の中の自分は長野さんの胸の鼓動と比にならないほどドキドキとはやく脈打っていた。照れくさいような、でも幸せで満ちている、あたたかい一時を私は長野さんと過ごしたのだ。

 なぜ長野さんが現れたのか、私にはさっぱりわからなかった。毎日の日課であるV6タイムで、この人をずっと見続けたら好きになってしまうかもしれない、と危機感を持っていたのは三宅健さん(アイドル性に少し音也くんを感じたので)であり、カッコイイと思っていたのは坂本昌行さんだった。長野さんのことを特別視していたことはなかったはずだ。

 だが、夢の中で長野さんと幸せな一時を過ごしてからというもの、V6タイムで目で追ってしまうのは大好きなオカダさんではなく、好きになってしまうかもしれないと思った三宅さんでもなく、カッコイイ坂本さんでもなく、長野さんだった。夢の中で私に向けられた、あの優しい笑みが忘れられなかった。

 毎日毎日考えてしまうのは長野さんのことばかり。ラブセンでのお仕事時も長野さんを選択するようになり、恋人である准くんに申し訳ない気持ちになっている自分がいた。ああ、これが、担降りを決意するときなんだ、とジャニーズの洗礼を受けているようだった。ジャニーズファンの皆さんの担降りブログを読んでいた昔の私は知りえなかった感情を、この時初めて痛感した。

 オカダさんが、私をV6と出会わせてくれた特別な存在であることは今後も変わることはきっとないだろう。だが、私は「長野博担」を名乗っていくことを決意した。それは、夢の中での出来事がきっかけで、おかしな話ではあるが、きっかけなんてこの際重要ではない。私は、長野博の笑顔の虜になってしまったのだから。

 そして、ファミリークラブの「好きなアーティスト」を「岡田准一」から「長野博」へと変更した。今でも、オカダさんには特別甘いし、三宅さんに心を奪われそうになり、坂本くんの色気に胸が苦しくなり、森田さんの動きひとつひとつに目が釘付けになり、井ノ原さんが親戚のお兄ちゃんだったら、と考える。たくさん妄想する。それでも、私は、長野さんを選んだことを後悔したことは1度もない。日々、長野さんへの愛は募るばかりである。

 

 

 そして、ここからが面白い。後日、実家へ帰省した際、事件は起こった。

関ジャニ∞のファンである母は、私の記憶では随分前から村上信五さんが好きだったはずなのだが、「ヒナも好きなんだけどね!」と前置きを挟んだ後、母はこう言った。

「ダーリンができたの」

 何を言っているんだ。そもそも、ダーリンって誰だ。父のことをダーリンと呼んだことはない、しかも今は関ジャニ∞の話をしていたはず…と頭をフル回転させたが、さっぱりだ。ダーリンとは誰なのかと尋ねると、母はとても幸せそうに「亮ちゃん♡」と答えた。今まで見たこともないほどの満面の笑みだった。

何故、錦戸亮さんのことをダーリンと呼んでいるのだろうか。気になった私は問いかけた。するとビックリ。夢の中で錦戸さんと幸せな家庭を築いていたからだ、と言うではないか。そして、夢から覚めても錦戸さんとの幸せな時間が忘れられず、気がついた時には村上さんよりも錦戸さんを好きになっていたらしい。母は夢の中での出来事が原因となり、担降りをしていたのだ。

 親子そろって夢の中での出来事が原因で担降りとは、驚きである。血は争えないとは、こういう時にこそ使っておくべき言葉だと思った。

 次は、Kis-My-Ft2のファンで現在玉森裕太さんの担当をしている妹が誰と夢の中で出会い、心を掻き乱されるのかとても楽しみだ。

 

 

こんな面白いネタ話、忘れないように記しておくしかないでしょう!!!